夏のよく晴れた午後、遠くの積乱雲から勢いよく海に降る雨の帯を眺める。
今降っている雨もやがてあがり、すぐに晴れがやってくる。
赤嶺学は、水面のゆらぎや水脈の表情をテーマに制作する。その器たちは、未来都市のような人工的な群像風景を思わせる一方で、島々をつなぐ海や珊瑚礁も連想させる。人工と自然、シンプルさと複雑さ。一見、対極にあるものを内包する彼の作品には特別な魅力がある。制作の根底には〝水”のように境界がなく、視覚的な変化を生み出す魅力も持ち合わせている。
今回の展示では、食器や花器、コンポートなど、日常の中でオブジェとしても器としても用いられる作品が並びます。時や状況の変化とともに用途を変えていくその姿は、雨降りの日にも、晴れた日にも、私たちの日常に寄り添ってくれそうです。
ぜひ、赤嶺学の個展「雨フリテ、アガル」をご覧ください。
profile
赤嶺学 1968年沖縄生まれ。93年沖縄県立芸術大学美術工芸学部デザイン工芸学科工芸専攻陶芸コース卒業。 沖縄を拠点に、東京、大阪、愛知など日本各地で展覧会を開催。主な受賞歴に、朝日現代陶芸展入選、 朝日陶芸展入選、金沢わん・One大賞2006優秀賞など。
MARÉE
沖縄県名護市喜瀬22
2024/8/30 fri – 9/1sun
2024/9/6 fri – 8 sun
open11:00 – 17:00
[ 問い合わせ ]
GARB DOMINGO
tel 098-988-0244
