イランイランノキ (バンレイシ科)
学名:Cananga odorata | 英名:Ylang Ylang | 属名:イランイランノキ属
イランイラン(Ylang Ylang)とは、フィリピンの言語であるタガログ語で「花の中の花」を意味する言葉に由来。
樹高は30m以上になり、インドからオーストラリア北東部にかけて分布している。花は一年中咲いているが、品質の良い精油は5~6月の早朝に摘まれたものから抽出され、花から水蒸気蒸留法によって香りを抽出する。5kgの花から、約100gの精油を抽出でき、その抽出時間によってグレードが変わる。
グレードによる成分や香りが異なり、エクストラ、 1st、2nd、3rd、コンプリートと段階が分けられる。
古くはクレオパトラの時代から使われ、香水や石鹸など広く使われている。
《イランイラン精油》
◆ フローラルでエキゾチックな甘い香り。
◆ 鎮静作用・鎮痛作用・抗うつ作用・皮脂バランスの調整・生理痛や更年期障害などの緩和
温かみのある香りは、緊張や不安、怒りを感じる時に心を落ち着かせリラックスしたいときにおすすめ。
動悸や頻脈の抑制や副交感神経を優位にし、高血圧の改善にも効果があると言われています。主成分リナロールを含み、ストレスを軽減させ、鎮静作用があるとされる。またイランイラン精油( 2nd / 3rd )含まれる [ β-カリオフィレン ]には、エストロゲンの分泌を高める効果があるとされているため、香りをかぐことで、ホルモンバランス調整作用がバランスの乱れによる肌荒れやPMS、生理痛や更年期障害などの症状緩和が期待できる。
また頭皮の皮脂バランスの調整や、頭髪の成長を促す効果も期待できるため、男性の整髪料や育毛剤などにも。