ハマゴウ (シソ科)
学名:Vitex rotundifolia | 属名:ハマゴウ属
生薬名 : 蔓荊子
ハマゴウの花言葉は「愛の喜び」。
海岸の砂地に群生することが多い落葉低木は、砂地をはって伸び、茎から枝を直上し、高さは30cmから70cmほどに。10 – 11月に球果をつけ黒熟し、その果実を天日干し乾燥したものを、蔓荊子(まんけいし)と呼ばれる生薬として重宝され、鎮痛、鎮静、消炎作用がある。8 – 9月頃の開花期の茎葉を採取して長さ3 – 5 cmに粗く刻んで陰干ししたものを蔓荊葉(まんけいよう)といい薬剤に用いられる。広島発のクラフトジンにも、ハマゴウが使われているそうです。葉の香りは、ユーカリのような爽やかで、昔からお香や蚊除けなどにも使われた植物です。
平安時代以降、枕が進化していきますが、当時、ハマゴウの香りに安眠効果を求め、果実で作った枕を平安時代の貴族も利用していたとの話もあります。一度、試してみようかと思います。
《 医療の専門家ではない庶民の間に伝承されてきた民間薬としての効能 》
葉と実は、薬湯利用され、それぞれ一つかみほどを布袋などに入れ風呂に浸す。効能として神経痛・腰痛・肩こり・風邪・頭痛・手足のしびれ・冷え症などによく、痛みを和らげ保温効果が高い。